追記:第一回のレジュメをあげておきます。
ジェンダー 斉藤第一回 2006・5・15
「ジェンダー」概念
担当回と内容:ジェンダー理論編(ジェンダー理論 海外&日本、日本のウーマンリブ運動5/15,22,29)
メディアとジェンダー (6/12.19)
理論編での基本的考え方:「ジェンダー」概念とは、本来、多様である性のありようを、特に日本では、男/女と2つに分割(差異化)する概念でもある。多様な性のありようを「ジェンダー」「セックス」「セクシュアリティ」などの意味と関連性について考えよう。
「ジェンダー」概念の背景
1. 日本語の「性」:英語のsex(生物学的性),gender(社会的性),sexuality(性的指向を含めた性現象)を包含する概念。日本語に英語のgenderに該当する語彙はない
2.英語のgender はいつ、なぜ導入されたか
3. 日本語の「ジェンダー」はいつどのように導入されたか
「ジェンダー」概念と問題点
1.「ジェンダー(社会的性)」と「セックス(生物学的性)「セクシュアリティ(性的指向を含めた性現象)」のありようやその関わりはどうか(ドキュメンタリー『新宿ボーイズ』)
2.なぜ、ジェンダー(社会的な性のありよう)をとらえることが難しいか(アン・ファウストースターリング『ジェンダーの神話』)
なお、質問やコメントを書き込むために、授業用のサイト「ジェンダーを考える」(はてなブログ)を開設しました。どうぞ気軽にかき込み下さい。資料や資料サイトを書き込むので見ておいて下さい。
http://d.hatena.ne.jp/msmsaito/ 「ジェンダーを考える」(はてなブログ)
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新宿ボーイズに関する補足資料(英語ナレーションなので少しわかりづらいかも・・)
登場人物のセックス、ジェンダー、セクシュアリティに注目し、『新宿ボーイズ』をみる
■登場人物とsex,gender,sexuality
GAISHI (ガイシ):sex 女、gender男、sexuality
TATSU(タツ):sex女、gender男、sexuality 女性と同棲中。しかし、女性同士としての性行為ではない。
KAZUKI(カズキ):sex女、gender男、sexuality ニューハーフ*のくみと結婚(?)しかし、クミは生殖器をとっており、「挿入」はない
社会的な性を「男性」として生きることを決意した女性たち。ただ、外見の「男性性」については、ホルモン注射をする人からそこまでしない人までさまざま。子どもの時から「女」であることに違和感を持ち、「男」であると思っている場合もあるし、それほどではなく「女」として生きることへの違和などさまざま。
しかし、共通するのは、「男」として生きることを選択したこと、しかしその理由は同性愛に生きるためではないということだ。セクシュアリティの問題で「男」として生きるのではない。その証拠に彼らの性的指向は各人さまざまだ。
■キム・ロンジノットについての参照サイト:
http://ja.wikipedia.org/wiki/キム・ロンジノット
http://www.channel4.com/fourdocs/people/kim_longinotto.html(生のインタビューが聴ける)
ニューハーフ:女装した男性あるいは性転換した元男性を指し、特に接客業(ホステス)、性風俗産業、ショービジネス等に従事している人達。
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